山岳会名白鳳会
会員数56人
本拠地韮崎市
募集状況募集中
活動形態一般登山、冬山登山、クライミング、アイスクライミング、沢登り、冬季登攀、バックカントリースキー、トレイルランニング等
会の紹介白鳳会は白根三山の白と白鳳の鳳をとって命名されました。命名者は当時の甲斐山岳会幹事で、韮崎市穂坂町出身の平賀文夫氏であります。鳳凰山から白根山域にわたって活躍するという意味をもって生まれました。
こうして誕生した白鳳会は、地域の山鳳凰山、白根三山、甘利山の研究開発、安全登山指導、遭難救助にと多方面にわたって取り組み、地域山岳会としての在り方を常に求め続け、その資質は確実に後輩に受け継がれて、今日の創立以来10年ごとにその全記録を記念誌「白鳳」にまとめ、次の新たなる出発への礎の誌としてきました。
一地方山岳会がここまで累々と歴史を重ねてこられたのは、先輩たちの郷土の山に対する強い愛着とロマンであり、それに指針を示されたのが、小島烏水氏であります。昭和8年発刊の機関誌「白鳳」創刊号に日本山岳会の創立者で当時の会長であった小島氏が序文を寄稿されました。「凡ゆる山岳会の仕事は創作にある。創作というと詩歌、小説でも作る事の様に解釈されるかも知れないが、そんなに狭い意味ではなく、山岳会としては、山岳に関する新しい行為を成就することが、即ち創作に当たるのである。」として、景勝地の宣伝、道路の開拓、観光客の誘致、ホテル小屋の建設などという積極的な仕事の外に

1 地方山岳に関する記録地図等、山岳資料を集成すること
2 山岳地に行われる伝説を正直に書き取ること
3 山岳の道路、橋梁、森林などの変遷を正確に記録すること
4 山々の動植物の目録記載を作り、気象、地形、地質の調査を行うこと
5 山水自然の保護に自ら任ずること
の5点を強調し、白鳳会に要請されました。

戦前は、北小室小屋の建設、白鳳峠の開削、甘利山の開発、駅前に登山案内所開設などを行い、戦後は、白鳳荘の建設、深田祭の開催、茅が岳登山道整備などを行ってきました。
白鳳会は各地にある山岳会とは大分異なり、これほど地域に密着した山岳会も珍しいことと思います。小島烏水氏の言う「創作」を求め、単に山に登るだけでなく広く地域を包括した中で、その心を探究し続けてきた先輩岳人達の足跡が、ごく自然体として地域社会と深く融和し、創作性を細胞の奥深くまで伝播し、”地域の文化団体”としての要素を色濃く持った山岳会に発展指せてきたのであります。
白鳳会は2024年に創立100周年になりそれに向けて事業等を着々と進めています。
また、近年白鳳会が管轄としている鳳凰三山に高山植物の鹿等による食害が発生し、環境庁、韮崎市役所と協同で鳳凰三山の稜線等に鹿柵を設置しました。この事業は鹿柵の管理をするために雪解けの後鹿柵を設置し、降雪の前に鹿柵を撤去する作業がありますが、白鳳会と、市役所でこの作業を毎年おこないます。
以上の事業等は会員の協力のもとに出来ることです。
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